わんわん帝國 ヲチ藩国

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生活風景 2007/01/10 04:30


《生活風景》



episode 01 written by GULE

石動は一人、農業区の一画を歩いていた。
溜息が漏れる。
都市部こそ同盟国の援助、後押しがあり近代化が進みつつあるが、そこから一歩外に
でれば、左右何処を見回しても麦畑しか見えない寂れた田舎だった。さらに、もう既
に収穫を終えているともなれば、哀愁すら感じない。
もう一つ、溜息。形容を付け足すならば、安堵の。
彼は、いわゆるド田舎の出身だった。海が近くにあるのがたった一つの取り柄であっ
た寂れた漁村。ここから海は見えないが、雰囲気はまるで似通っている。ここは都市
ほど風が『冷たく』ない。
そのまま裸の畑を抜け道沿いに歩いていくと、この辺りの土地を管理している人たち
の住む集落、言ってしまえば農村があった。
本来軍人ともなれば常に正装を心遣い、身分を表す階級章を胸につけることを義務付
けられていたが、彼は自分の身分に託けてそのどれをも放棄していた。どうせ自分を
怒れるのは4、5人程度、なんぼのもんじゃいってな感じである。
そろそろ昼食の時間なのだろう、家々からいい匂いがしてきた。
「こんちわー」
家に帰る途中の子供たちの集団と通り過ぎる時、挨拶をされて思わず足を止めた。そ
うだ、ここではみんなが『家族』だったじゃないか。それほど長い時間都会にいたと
は感じなかったが、こんなことが新鮮で微笑ましく感じれるほどあの環境に馴染んで
いたのかと、軽く驚いた。
「こんにちわ」
5,6人に挨拶を返す。
「おじさんも早く家に帰りなよー。お昼食べ損なっちゃうんだから」
無邪気な一言で、痛恨のダメージ。
「お、おじ・・・・」
割と、深いところに突き刺さった。

さてそろそろ帰らないと、あの口うるさい摂政に何を言われるか、などと考えながら
村の出口目指して歩いていくと、
「ん?犬?」
一匹の仔犬が、足元でこちらをじっと見ていた。
この藩国では一家に一匹以上犬の『家族』がいる。言葉による意思疎通は出来なくと
も、一緒に泣き、笑い、怒り、楽しむパートナーだ。
「どうした、迷子か?」
言いながらきっと違うと直感した。いつの時代だろうが、何処の国だろうが、人は
あっさり人(かぞく)を捨てれる。そしてこの時代のこの国も例に漏れていない。
この犬(かぞく)がそうだ。
「捨て犬・・・か」
内心の怒りを押し隠し、まずは『それ』が無い国を作ろうと思った。
「いく所ないのか?だったら城に・・・」
言いながら王犬いよのを思い出した。ウチの藩王、最近やけに豪勢な食事をいよのに
取らせている。しかもいよのを見るときの目がハンターの目だ。あれは絶対そのうち
たべ・・・・
「ま、まさかなぁ!」
声に出して否定してみる。そうしないと、それが真実に思えてしまうから。足元で仔
犬がこちらを見ながら首をちょっと傾けた。
「しかたない、ウチにくるか?」
しっぽをパタパタ振りながら、反対に首を傾ける。
それで決まりだった。
彼は新しい家族を抱きかかえ、なんとも座りが悪いのでどうしようかと一瞬考え、最
終的に頭の上に乗せる事にした。
まさかのジャストフィット。頭の上に犬を乗せるのが似合う軍人ってどうよと思わな
くもないが、似合ってしまうのだから仕方ない。あっさり受け入れた。
「さてと、口うるさい摂政様の小言でも聞いてやりにいきますか」
誰とも無く宣言して、農村を後にした。

episode 02 written by GULE

画像

「うーんっ!今日は絶好のお洗濯日和ですねー!」
手に持っていた洗濯籠を地面に下ろし、大きく背伸びしながら笑った。
今日の天気に感謝するとすれば、それは神様ではなく藩王にだろう。
艦内では天候は当然のように全て人の手で管理される。
その最終決定を任されているのが藩王なのだ。
が、この際そんなことはどうでも良かった。空は青く澄んでいて、手には洗濯物があって、
そして目の前にわんこがいて、
「ってあれ?キミは確か石動さんの所の?」
「わん!」
元気よく返事が来た。嬉しくなる。
「頭の上に住んでるコだよね」
「わっ・・・わぅ?」
ちょっと残念。ミラクルフィットだったので、本当に頭の上に住んでいて欲しかった。
「さてと、干しちゃいますか。手伝ってくれる?」
「わんっ!」
まさか本当に手伝って貰うわけにもいかないので、わんこには働き振りを見ててもらう事にした。
誰かが見ている、というだけで気の入り方も違ってくる。
まさに『万能ねえや』たるメイドとして恥ずかしくない働きぶりだった。
シーツを横に50枚、ずらっと並べ終えた所で、ピクリ、耳が動く。
足音。
彼女の戦士としての本能が、意識を戦闘用に引っ張り上げようとする。
しかし、冷静な部分、理性はそれを敵ではないと判断。
「あれ?先客だ」
その声をきっかけに、ここで初めて振り返った。
「あ、藩王様。こんな所にどうしたんですか?」
「んー、寝床探しにー」
既に眼差しは危ない。もしかすると半分寝ているのかもしれない。
それが可笑しくて、クスクスと笑みがこぼれた。
「良いんですか?また摂政様に叱られますよ?」
「いーのいーの、それが仕事みたいなもんだからー。怒る理由取り上げたらかわいそうでしょ。
んじゃ、その辺で寝てるから、お仕事続けちゃってー」
言うと、芝生の上に寝転がって本当に眠ってしまった。
『万能ねえや』として、どうしたものかと考え、ふと思いつく。
今日のこの天気、外で昼寝するにはまさにベストだ。そして、天気の決定権は藩王にある。
確信犯か。
「・・・でも、お洗濯日和になったことは確かですしね」
少し考えて、見逃す事にした。
鼻歌交じりに、洗濯物干しを再開する。

確かに、この日は、平和な一日だった。

episode 03 written by dumm

ヲチ藩国内某所
いま一つの戦いが終わろうとしていた。
「短期間でよくぞここまで、と言っておこうか」
ヲチ@藩王は余裕の笑みをうかべ言った。
「現状を打破するにはあなたを倒すしかありませんから」
対する戸裏 永流の顔には余裕はまったく見られなかった。
「だが、私に勝つにはまだまだ足りなかったようだな」
「もう勝ったおつもりか?」
「すでに負けたことに気付かぬか?」
「私にはまだ切り札が、ある」
そう言って戸裏 永流は一枚の札を掲げた。
「その札は、まさか!」
「こんなこともあろうかと、摂政さんからお借りしたものだ」
「…残念だがやはりお前の負けだ」
「え?」
「今のお前はその札の使用条件を満たしていない。私に勝ちたければまず世界のルールを完全に理解することだな」
「くっ」
「なにやってるんですかあんたら」
「カードゲームだがodもやるか?」
「結構です、いい大人が2人して何やってるかと思えばまったく」
「国民との親睦を深めていたのではないか」
「私には初心者カモっているようにしかみえませんが」
「初心者とは失礼な。戸裏はまだ初めて3日目だがすでに30戦は戦っているぞ」
「今ので32戦目です」
「りっぱな初心者です。ところで戸裏、他のメンバーはどうしてる?姿が見えないんだが」
「石動さんとliangさんのお二人は先の調査結果を検討しているようです。調査中に何かあったのか妙に仲良さげでしたが今のところ一線は越えていないようです」
「GULE@摂政は?」
「摂政は最近気になる夢を見るようになったとかで、秋雪さんと砺波 一哉くんつれて夢に見た場所へ旅立ちました」
「なんか現実逃避したみたいな言い方だな」
「その願望はあるかもしれません」
「GULEの奴つかれてるのかねぇ」
だとしたら原因の大半はあんただよ、とodは心の中でヲチに突っ込みをいれた。
「では、今手が空いてるのはここにいる3人だけですね」
「我々はまだ戦闘中だが」
「いつまで続けるおつもりですか?」
「むろん戸裏が私に勝てるようになるまでだ」
「私は摂政ほど気が長くないんですが」
そう言ってodは大き目のスパナを取り出した。
「即決してください、今すぐやめるかあの世で続けるか」
「odさん、もし藩王が後者を選んだ場合、私も随伴することになるのでしょうか?」
戸裏の質問に答える代わりに、odは2本目のスパナを構えた。
空気が変わる。
「藩王、ここは休戦するのが得策だと思います」
「私もそう思う」
「ご理解いただき感謝します、では会議室のほうへどうぞ」

数分後、ヲチ藩国某所会議室
「では、われわれだけ何もしないのもなんなのでなにか国のためにできることはないか話し合いたいと思います」
「でもodさん、摂政と執政が不在ですから国の許可がいるようなことはできませんね」
「国の許可がいるってなにやるつもりだよ、というか君この場に藩王がいること忘れてないか?」
「目の前にいるのに忘れるはずないですよ」
「…、摂政や執政は本来藩王の代理人であって藩王のほうが権限があるのだが」
「え?藩王って国のマスコットキャラじゃなかったんですか?」
「失礼だなお前」
「いやだろこんなマスコット」
「お前も失礼だな」
「話を戻しまして、現状まずすべきは国民の募集かと」
「確かに今のままではいずれ藩王にも探索に出ていただくことに…」
「しかし藩王の死は藩国の死、できれば藩王を探索に出すことは避けたい」
「藩王の死=落藩さえなければ安心して送り出すのに」
「戸裏一言多い、国民を募集といってもなにか手はあるのか?」
「それを今回相談しようかと」
「何か人目を引くようなイベントを開催してはいかがでしょう?」
「例えば?」
「アクロバットショーなどどうでしょうか?」
「まあ、人目は引くはなあ」
「でもうちにアクロバットなんてできる奴いたか?」
「それは要練習ということで、実は練習用の機体が用意してあります。」
「いつの間に」
「廃棄直前の機体を譲り受けて手を加えておきました」
「廃棄直前って大丈夫かその機体」
「いわく付きらしくほぼ新品でした」
「…、どんないわくかは聞かんほうがいいな」
「今から見に行きますか?」
「まあ確認しておいた方が良さそうだな」
「では3人で行きますか」

約1時間後 ヲチ藩国 クドリャフカ空軍基地
「…ん、ああいつの間にか寝てたか。od今どのへんだ」
返事がない。
「おいod?おいって、…ちょっとまてここどこだ」
1人分のスペース、たくさんの計器類、そしていつのまにか着せられているパイロットスーツ。
ようやくヲチは自分がコックピット内にいることを理解した。
と同時に通信が入る。
”藩王、お目覚めになられましたか。ではそろそろはじめたいと思います。題して [居残り組みのアクロバット ヲチ空へ]”
戸裏の声がコックピット内に響いた。

episode 04 written by 砺波一哉

陽気な日差しが国中を照らすある日。藩王ヲチが住まう城の廊下を凄い形相で歩いている一人の男がいた。わなわなと手を震わせながらある一枚の紙切れを掴んでいる。
そこにはこう一言。
「昼寝は文化だ by ヲチ」
「仕事しやがれ〜〜!!!」

「ある摂政の受難」

ヲチ藩国摂政のGULEは王の悪癖に頭を悩ませていた。仕事から逃げるのだ、しかも毎日。最近は趣向を凝らしていて変わり身の等身大人形(嫌に精巧に出来ている手縫いの人形、しかも王お手製)を使って隠れたりするから始末が悪い。
(ストレスで胃に穴が開きそうだ…)
どこぞの谷口みたいに胃がきりきり痛むため胃薬が手放せなくなっている。
とにかく、今は王を探すのが先決。決心するとGULEは聞き込みを開始した。

GULEはまず執務室を訪れた。
「砺波君、ちょっといいかね?」
声をかけられた少年は気付いておらず、一心不乱に書類の山と格闘していた。あまり背は大きくないため、山の中に完全に隠れている。こちらから姿は見えないが目をぐるぐるさせているだろう。
「あ〜…砺波君。少し聞きたいことがあるんだが。」
先程よりも声を張って呼んでみるとようやく気付いたようだ。
「ふぇ!?あっ、GULE様。す、すいません!仕事に夢中になってて…」
あたふたしながら答える様を見て、GULEはもう少し落ち着けたらなぁと苦笑する。
「仕事中すまない。ヲチ王を見なかったかな?」
「王様ですか?ひょっとして、また…?」
「あぁ、今回は全関節駆動可能な身代わり人形を置いてってくれてな。ふっふっふ…」
不気味な笑いを零すGULE。
「あっ、あはは…しかし、どこに行ったんでしょうかね。今日はこの部屋からは出てないんでちょっと分からないです。お力になれず申し訳ありません…」
しゅんとする砺波を見て、GULEはまたも苦笑する。
「気にするな。邪魔をしてすまなかった。」
「いえ、こちらこそ。仕事が終わり次第、僕も探しますね。」
「いや、君は休みたまえ。年頃の子がこんないい日に部屋に篭っているのはよくない。」
そういって軽く笑みを零す。
「これは摂政としての命令だ。」


その後、廊下ですれ違う部下やメイドに聞いて回るが一向に手がかりは得られない。
そんな中、なにやら言い争っているような意外に仲がいいようなやり取りが聞こえてきた。
「石動さん、御願いですからちゃんと報告書書いてくださいって!なんですか、僕が村娘を口説いたって!!」
「いや、無自覚とはいえあの子の顔は間違いなく恋する乙女の顔だね。いやぁ、君も隅に置けないなぁ。」
この前、ゲート騒ぎでかり出された石動とliangだ。
あの一件以来、二人で行動していることが多いようだ。二人の間に今まではなかった信頼関係が見られ、GULEは王もたまにはいいことするなと思った。
「随分仲が良さそうだな。」
そう二人を呼び止めるとliangは凄い勢いで捲し立てた。
「摂政、聞いてくださいよ!石動さんがちっっっっっとも真面目に働いてくれないんです!おまけに、報告書には嘘の報告を書いてるんですよ!」
「何を言ってるんだい。君は大事な大事な乙女の心を奪ったんだよ?本来なら重罪のところを摂政殿に報告するだけで済まそうっていうんだから感謝してもらいたいぐらいだね」
ああいえばこういう感じで石動はliangの抗議を軽く受け流す。ここまできたら漫才もいいところだ。
(M1に出たらいいとこまでいくか?いや、さすがに無理だよな…)
とりあえず、一旦中断させて本来の目的であるヲチ王の行方を尋ねる。
「ヲチ王ですか?う〜ん、いつもなら中庭辺りで寝てるんですが・・・」
「僕も知らないですねぇ。ひょっとしたら街の方まで行ってナンパしてるかも。」
「石動さんじゃあるまいし…そうだ!この前、全然知らない女性たちから苦情が殺到しましたよ!石動さんを出せって、あれはどういう事です!!」
「いやぁ〜、はっはっは〜。綺麗な女性がいたら口説きたくなるのは男の性じゃないか。」
瞬間、liangは絶叫しながら飛び掛る。
「そこになおれ〜〜〜〜!!」
はっはっは〜と爽やかな笑いとGULEを残して二人はあさっての方向に向かった。

「摂政、どうなさったんですか?」
街のほうへ足を伸ばしてみたGULEに良く知る二人が声を掛けた。
吏族のodと戸裏だ。街の情勢を見て回っていたのだろう。
「あぁ、ちょっと馬鹿王を探していてな。君らは街の視察といったところか?」
その問いに戸裏が答える。
「はい、戦争が始まったため物資が不足がちのようです。まだ深刻な程ではありませんが何らかの政策を講じる必要はあります。」
「そうですね、城の貯蓄庫から食糧の配給とかも考えないといけませんね。」
続けてodも答える。二人とも仕事が速く的確な提案をしてくれるため、GULEは彼らを高く評価していた。
「すまないな、いつも二人には助かっている。」
そうGULEに言われて戸裏は特に気にしている様子も無く答えた。
「これが仕事ですから。」
「そうそう、それに皆さんの役に立てる事が嬉しいんですよ。」
そういってodは屈託無く笑った。
感情をストレートに表に出すodと感情を余り表には出さない戸裏。
それでも根本にある思いは同じなのだろう。
(この二人も面白いコンビだよな)
GULEはこの二人を吏族にして正解であったと改めて思った。
そうやってGULEが物思いに耽っているとodが思い出したように口を開いた。
「ところで、王様ですけど実りの丘に秋雪さんと二人で向かってましたよ。なんか絵を描いてるみたいです。」
「本当か!?」
瞬時に凄い形相へと変わるGULE。
鬼気迫る表情に若干冷や汗をかく戸裏。対して、odは満面の笑みでこう付け足した。
「見つけましたら、ご一報下さい。数日間は逃げられないような牢獄でも用意しておきますので。」

odに言われた丘に到着するとそこには確かに秋雪と藩王ヲチがいた。
二人とも一生懸命イラストを描いている。
こういうことを書くと失礼なのだが、ヲチ王が何かに真剣になるというのは滅多に無いことなのだ。
気になったGULEは後ろからそっと近付き二人の絵を見ることにした。
(…なるほどな。)
そこに描かれていたのは丘から一望できる街並み。
お世辞にもうまくない絵だったがそこに注がれている愛情は見るものに確かに伝わっていた。
「下手な絵ですね。」
「うるさい、これでもうまくなったんだ。なぁ、秋雪?」
最初から気付いていたかのように答えるヲチ。のんびりしているようで実は抜け目が無い。
本当の隙を見せず、ここぞという時しか本気を出さないのだ。
「う〜ん、私の口からは何とも…」
苦笑しながら答える秋雪。ヲチ藩国随一の技師である彼が描くイラストはいつも見るものを和ませる。柔らかな笑みを浮かべて秋雪は事情を説明した。
「王がいきなり私を捉まえて聞くんですよ。この街が一番綺麗に見える場所はどこかって。
それでこの丘を教えたら次は絵を教えてくれって。最初は何のことかと思ったんですけどね。」
描かれていく絵を見て全てを悟ったのだろう。
「王は王なりにちゃんと国を、民の事を考えておられるのですね。」
「別にそんなんじゃないさ。ただ、今のうちに焼き付けておきたかっただけだ。」
立ち上がり、そして目の前の光景をじっと見つめるヲチ。
「GULE。」
「なんでしょうか?」
「こんな毎日がいつまでも続くといいな。」
それは叶わない願い。戦争は始まり、民には苦労を強いるだろう。
それでもこの戦いをやめるわけにはいかない。
そこには何物にも変えることの出来ない「義」が存在するから。
「続くよう努力しましょう。あなたには努力する義務がある。」
GULEが答える。そして、自らに誓う。
(私もこの命続く限り、「忠義」を尽くそう)

「と、いうわけで王には早速1週間飲まず食わず寝ずで仕事を。」
「おいこら、ちょっと待て。そんなんしたら死ぬじゃないか!」
表情はいたって真剣なGULEに後ずさりするヲチ。
そこにodの楽しげな声が響き渡る。
「は〜い、ヲチ王及びGULE摂政を一週間激務(ひょっとしたら死ねるね☆)ツアーにご案内〜♪」
odの声と共にどこに隠れていたかも分からない捕獲部隊が一斉にヲチとGULEを簀巻きにする。
「おい、どうして私もなんだ!」
抗議するGULEにodはにっこり笑った。
「摂政は王のお目付け役ですから。二人三脚で頑張ってくださいね♪」
「そんな理不尽な話があるかーーーー!!!」
綺麗な夕日に照らされるヲチ藩国城下町に悲痛な叫びが木霊する。
こうして、GULE摂政の胃に穴が開かないのが不思議な生活は続く。

episode 05

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episode 06

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